I ・ Mさん(50代女性) 医療従事者 (子育ての悩みで来室)

 

 

 

占星術を取り入れたカウンセリングを体験してみて                           

 

                         

 

 私は子どもが3人(20代 長男長女、10歳代 次男)いるが、どの子の子育ても決して順調とは言えなかった。特に長男、次男の思春期には、本人の発達障害の有無の見極めや対応のし方のアドバイスをもらうために精神科病院やメンタルクリニック、教育センターなど多くの施設の専門家に頼ることも多かった。

 

 まずどこの施設にお世話になるにしても、実際に診てもらうまでに膨大な待ち時間を要した。早くて1か月先、3か月先は当たり前、電話しても1年待ちと言われ受診をあきらめざるを得ないこともよくあった。「今が一番困っているのに、半年先に予約しても絶望しか見えない」と思いながら予約をとることも多かった。やっと初診しても、まずは発達テスト、心理テストなどの本人の性格や知能指数の見極めのための検査を受けてその結果を聞くのは1か月先になり、困っている状況は解決されないまま日々が過ぎていく。おまけに思春期ともなれば本人に精神科などに通院するのを拒否されるため本人抜きで保護者がカウンセリングを兼ねて通院する経験もした。

 

 井上さんのカウンセリングは占星術で先に自分や家族の性格や目指すべきテーマやしてはいけないことなど、具体的に提示してくれた。100%ぴったりでないにせよ、自分の性格や弱いと自覚している部分はかなり当てはまり、家族の性格の特徴を前提にカウンセリングが進んでいく。複数の家族員の性格の類似点や関係性まで教えてもらうので、現時点での自分が取るべき行動が自然と見えてくる。

 

  私が感じた医療機関のカウンセリングとの違いは、次の三点である。第一に、医師や臨床心理士から聴取後や検査後に把握される性格や行動傾向に基づく何か月も先のカウンセリングやアドバイスより、その日のうちに今欲しい気づきやアドバイスを得ることができる。第二に、一般のカウンセリングはクライアントが話すことに対し否定はしないしこちらの述べた内容を繰り返して整理したりはしてくれるがアドバイス的なものはないことが多い。その点今回のカウンセリングは、前もって自分の性格傾向が分かり、してはいけないことも一応意識しながら考えていくので、井上さんからの質問に答えていく中で、実行できそうな対策を自ら口にしやすいように感じた。第三に、このカウンセリング法はクライアントとカウンセリラーが初対面であった場合にも、占星術という身近な方法を使っての導入があることで、二人の間のラポールが築きやすいと感じた。

 

 最後にこの占星術には生年月日だけでなく出生時間も大切な情報になるようなので、前もって母子健康手帳などで自分や家族の出生時間を把握しておくように、事前にお伝えいただければよいのではないかと思った。              以上